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COLOR’S~殺したのは私~

第47章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)⑥

この一年間、朱夏も碧海も電話はくれたが、新潟に姿を現すことは一度も無かった。

いや……実際に新潟に遊びに来るようなことは言っていたが、遊びに来る程度では俺は納得出来なかったし、何より琥珀がそれを拒んだ。

俺自身も朱夏と碧海の前で琥珀のことを散々罵倒した手前、琥珀とヨリを戻したことを言いたくなかった。

俺と琥珀の付き合いは内緒ということにしていたが母親にだけは話した。

当然口止めもしている。

母親は安心したと喜んでいたはずなのに、琥珀と同棲を初めて一ヶ月も経っていない頃、急に琥珀を否定するようなことを言い出した。

どういうことか理由は何なのか何度聞いてもはぐらかされ「別れなさい。一茶が心配で堪らないのよ」の一点張りだった。

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