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COLOR’S~殺したのは私~

第48章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑧

「ごめん……今はそんな気分じゃ……」

恥ずかしさを優に超え怒りが心頭した。

宮路所長にも自分にも。

「今から帰って荷物をまとめてきます!
早退させてください!」

宮路所長の車から降りると自分の車に乗り込み、急発進させ駐車場を後にした。

宮路所長の自宅に戻り荷物をまとめようとしたが立ち寄ることはせず、新潟方面に車を走らせた。

私には一茶しか居ない。

一年前の迷いさえなければ今頃私は一茶と幸せに暮らしていた。

まだ間に合う。

逸る想いが車を急加速させる。

待っていて一茶。

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