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COLOR’S~殺したのは私~

第49章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑦

この場を和まそうとした決死の発言が、かえって警戒させてしまった。

「あ……そういう意味じゃなくて……
俺が厚木出身だから」

そういう意味というのは、最近ストーカー被害をメディアでよく耳にするから言ったまでである。

「そうだったんですか。私は座間です」

彼女の声が1オクターブ上がったことが俺の背中を通して窺えた。

少しは安心してくれたようだ。

しかしこの後は再び無言が続いた。

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