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COLOR’S~殺したのは私~

第54章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑧

「碧海さん……そろそろ例の物を……」
「そうだったね」

私がUSBを差し出すと、沙羅は早速といった具合にノートパソコンをテーブルに置き確認した。

「凄い……だいぶ時間掛かりましたよね?」

それは沙羅のハニートラップと引き換えに、私が引き受けた数式の解読であり、新潟で琥珀を見張っている間にやってのけた代物だった。

「まぁね。でも、それ以上に沙羅はいい仕事してくれたし」
「いえいえ。私も結構楽しんでましたから。じゃ、そろそろ行きますね」

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