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COLOR’S~殺したのは私~

第60章 一茶VS碧海(ISSA SIDE)④

そりゃ他人行儀にもなる。

新潟に行っていた二年間、碧海はほとんど俺に連絡をくれなかった。

「おじさんとおばさんは?」

碧海は俺の部屋に入ると早速ベッドに腰掛けた。

「親父の実家に里帰り」

俺はベッドの対角線上にある勉強机の椅子に座った。

「二人きりだね」
「そうだな」

もう遅い。

俺は朱夏だけだと心に決めていた。

今更碧海の出る幕は無い。

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