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COLOR’S~殺したのは私~

第62章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)⑤

上映時間が近付くとロビーで佇む人たちの足が次第に動き出した。

「映画始まるぞ。行こうか」

不機嫌な朱夏の手を取り歩き出した。

「浮気相手が居るから私とチュー出来ないんだ」
「そんなんじゃないよ」
「だったら証拠見せてよ」
「だからそれは後で……」

劇場に向かう途中に位置する障害者専用のトイレのドアを朱夏が開けると、強引に俺の手を引きドアを施錠した。

「証拠見せて」

朱夏は俺の肩に両手を回すと唇を重ねた。

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