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COLOR’S~殺したのは私~

第64章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑪

「私の部屋よ。他所でやってもらえない?」

これでもだいぶ擁護しているつもりだ。

本来であれば決して許される行為でない。

「それは失礼したわね。涼介くん行きましょうか」

佳菜子は立ち上がると身なりを整え始めた。

そして何故か涼介は新潟から上京してきた時のスーツケースをクローゼットから取り出すと、身の回りの物を詰め始めた。

「涼介……何をしているの?」

胸騒ぎがする。

「琥珀さん長い間お世話になりました。
今日から佳菜子さんにお世話になります」

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