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COLOR’S~殺したのは私~

第1章 プロローグ

「うぅッ……」

一茶の息遣いを確認すると
女はもう一度クーラーボックスを振りかざし
同様の行為を再度試みた。

『ドスッ!!!』

女は返り血を浴びた。

まだ息がある。

女は土砂降りの中、夢中で何度も何度も
一茶の後頭部にクーラーボックスを
叩きつけた。

そして一茶の息は絶えたようにみえた。

女は飲み掛けのビールを飲み干すと
空き缶をクーラーボックスの中にしまいこむ。

「一途に一茶を想っていたのは私だよ」

息絶えた一茶に声を掛けると
クーラーボックスを抱え公園を後にした。

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