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お医者さんは何でも知ってるっ

第2章 ②



恥ずかしいと思うほどに、不思議なくらい自分の体が硬直していった。



『そのまま動かないでキープしててね~』



看護師さんの言葉で、もう二度と手足を動かすことは出来なくなった。


人間、全身どこも動かさないでいると、自然と動かしたくなるものなのだと気づくのはこういう時。


ピクッと足が動いたり、手の人差し指と親指が触れ合ってしまう度に、歯を食いしばった。


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