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お医者さんは何でも知ってるっ

第1章 ①





あの頃は、自分が"患者"というより

"ママの付き添い" って感じだった。








ほら、今もママとお医者さんが話してる。






…あれ?


ママが泣き出した。


ママの好きな緑色のハンカチで顔を押さえてる。




『君はよく頑張ったね。』



先生は私の頭を優しく撫でた。



「うんっ」


私はニコッと笑った。





だけど、私には記憶が無い。


"その"記憶が。


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