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お医者さんは何でも知ってるっ

第2章 ②



『手前のベッドで靴脱いで仰向けになってね』



指差しで指示されたベッドに座り、わざとゆっくり靴を脱ぐ。




『お名前教えてくれる?』



「~陽菜です…」



引っ込み思案で、出来れば口を開きたくない私は

細い声で名乗った。


『ひなちゃんね、ありがとう。』


そう言うと、看護師さんがカーテンをシャーッと締めた。




「…」


靴はとうに脱ぎ終わった。




『あっ、こっち頭にして寝てね。それで服をぐっと上に上げてくれる?』



看護師さんの顔も見ず、ただ言われた通りに従う。



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