お医者さんは何でも知ってるっ
第2章 ②
髪を若干気にしながら、枕に頭を乗せて横になった。
天井を見ることがどこか嫌で、代わりに壁を見つめた。
壁には、子供用に と、動物やキャラクターものの絵が貼って飾ってある。
輪郭があんぱんの形をしているキャラクターが、今は憎しみの対象とさえ感じてくる。
『まずお胸見せてね。』
看護師さんはそう私に指示すると、私の両手足に電極を付け始めた。
カチカチと洗濯バサミのような物がはめられた。
子供も大人も皆見せてるのだから、私がどんな形をしていようと構わないのだと思う。
それでも気にしてしまうのは、
やっぱり 羞恥心のせいなんだ。