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真知子からの招待状

第29章 進藤太一③

あのお香のせいか!


「産むのか?」

「当然よ。私が育てるわ」

「育てるわって……簡単に言うなよ」

「実家に帰るから大丈夫よ」


静枝は再びお腹を見つめ大事そうに撫でる。


「そういう訳にもいかないだろ」

「よく言うわよ。愛人と同棲してるくせに。
今さら父親面しないでよ」


父親面……


千鶴を愛人呼ばわり

されたことよりショックだった。

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