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真知子からの招待状

第7章 二階堂真知子という女①

あなたには理解出来ないでしょうね。


私はただの一度だって

旅行に行ったことが無いのよ。


修学旅行すら

お金が無くて不参加だったのよ。


「そのパンフレットを俺によこせ」

「もう私に構わないでください。
はい、焼きそばお待ちどうさまです」


平井直也が座っている目の前に

音を立てて焼きそばを置いた。

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