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真知子からの招待状

第57章 本條斗真の決断⑥

「お花さんがかわいそう」


胡桃が入院する病院へ通って数日後

中庭で花束を持ち

胡桃の病室を見上げている俺に

声を掛けたのは

胡桃の姉と手を繋いだ

小さな女の子だった。


「愛菜、ご挨拶しなさい」


その小さな女の子は恥ずかしそうに

胡桃の姉の後ろに隠れた。

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