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真知子からの招待状

第57章 本條斗真の決断⑥

愛菜は顔まで隠してしまうと

胡桃の姉が「あらあら」と

困ったような笑みを浮かべた。


「この子、本條さんのこと好きみたいです。
幼稚園でも好きな男の子の前だといつも
こんな感じなんです」

「失礼します。この度はお気遣い
ありがとうございます」


怪我をした胡桃を初めて目にした。


耳から目にかけて包帯が巻かれていた。


胡桃の父親は俺に背を向け

窓際で外を眺め

母親は俺に花瓶を差し出した。

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