テキストサイズ

真知子からの招待状

第57章 本條斗真の決断⑥

「これに活けてやってください」

「ありがとうございます」


それはクリスタル真新しい花瓶で

側面には値札が剥がされた後があった。


毎日花束を持参していた

俺への配慮だということが窺え

何とも言えない気持ちになる。


胡桃の父親が花瓶に活けた花を見つめる。


「本條さん、申し訳ないが毎日花瓶の花を
変えてくれませんか?佐伯家の女性は
花には疎くてね」

「かしこまりました。ありがとうございます」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ