テキストサイズ

BL短編

第3章 狂愛



青木先生、優しいな。
普通だったら、ちゃんと聞いてもらえないような相談でも親身になって聞いてくれたし。
美人なのにちょっと口悪いとことか…。チョークを持つ手がエロいとことか…。
なんだろう…。先生の事考えると…。
「…ぁ、せんせ…そんなに激しく触ったら…俺、イッちゃう…」
こんなことダメなのに…。先生のこと考えるだけで、欲情するなんて、こんなの…。
「せんせ…あぁっ!!」
葵は、大量の精子を放出し果ててしまった。




次の日、午前6時58分。
(いつもより早く乗ったのに、また…でも今日はいつもと違う)
今日はYシャツ越しに胸を摘まれ、お尻には触れてこなかった。

「…あれ、そんなに股間にお尻を押し付けて、欲情しちゃった?」
「…ち、ちがっ」
「胸だけで感じてるんでしょ?エッチな子だね、相馬は。昨日俺でオナニーしてたくせに。」
「…なんで俺の名前…って」

驚いて振り返ってしまった。そこに立っていたのは…。

「青木せんせ…ど…して…」
「バレちゃったか。どうしても相馬のことを手に入れたくてさ。」
「…え?何言って…?」
「ここで降りよう。」

そう言われて降りた駅は、いつもの駅より2駅も早かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ