BL短編
第5章 Honey Trap
「入って。」
「…お邪魔します。」
なんでいきなり家に呼ばれたりしたんだろう…。
引っ越したばかりで物が少ない高瀬くんの家は、なんだか落ち着かなくてソワソワしていた。
「…高瀬佑弥に双子の弟がいたこと覚えてない?」
「そういえば…いた気がする。」
「それが俺なんだけど。」
…思い出した。佑弥には体の弱い弟がいたはずだ。
1度だけ家に遊びに行った時に軽く挨拶した程度の記憶しかない。
「ごめん…忘れてた…。」
「別に、気にしてないよ。俺、廣樹とは1度しか会ってないし。」
「茜は1度しか会ってないのによく覚えてたね。」
俺が忘れてたくらいだ。茜だって俺のこと分からなかったところで何もおかしい所はないのだ。
「俺はあの日のこと鮮明に覚えてるよ。」
『佑弥って弟がいたんだね。』
『うん、茜って言うんだ。』
『へぇ、素敵な名前。茜くんは何で一緒に遊ばないの?』
『僕、体が弱くて…、遊びたいけど無理なんだ…。』
『そっか!じゃあお家で遊ぼうよ!トランプとか、お絵描きとかお家でもできるでしょ?』
『…うん。ありがとう。』
「…お邪魔します。」
なんでいきなり家に呼ばれたりしたんだろう…。
引っ越したばかりで物が少ない高瀬くんの家は、なんだか落ち着かなくてソワソワしていた。
「…高瀬佑弥に双子の弟がいたこと覚えてない?」
「そういえば…いた気がする。」
「それが俺なんだけど。」
…思い出した。佑弥には体の弱い弟がいたはずだ。
1度だけ家に遊びに行った時に軽く挨拶した程度の記憶しかない。
「ごめん…忘れてた…。」
「別に、気にしてないよ。俺、廣樹とは1度しか会ってないし。」
「茜は1度しか会ってないのによく覚えてたね。」
俺が忘れてたくらいだ。茜だって俺のこと分からなかったところで何もおかしい所はないのだ。
「俺はあの日のこと鮮明に覚えてるよ。」
『佑弥って弟がいたんだね。』
『うん、茜って言うんだ。』
『へぇ、素敵な名前。茜くんは何で一緒に遊ばないの?』
『僕、体が弱くて…、遊びたいけど無理なんだ…。』
『そっか!じゃあお家で遊ぼうよ!トランプとか、お絵描きとかお家でもできるでしょ?』
『…うん。ありがとう。』
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