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ジッパー様

第13章 群がる手【進藤side】

【進藤side】


 オレと鈴村は、怪しい女の車に乗せられた。


 一体なんなんだよ、この展開は。
 やっと鈴村とヤれると思ったら、邪魔してきやがって……。ジッパー様ってなんだよ、どこに向かってんだよ。


「……」


 鈴村は何を考えてるのか、さっきから無言で窓の外を見つめている。
 正直「抱いて」と言ってきたのにはびっくりした。オレとエッチさせるためにカマかけただけなのに、本当に快楽に溺れたかったとは……。


 車が会社の隣の喫茶店の前で止まる。
 ここは確か、いつ開店してるのかわからない怪しい喫茶店だ。


「あなたはこっちから入って」


 オレは鈴村とは別の入り口から喫茶店の中に入った。



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