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ジッパー様

第16章 刺激を求めて

「あ、いちご様。ジッパー様の様子はどうですか?」


 リコさんが部屋から出ようとすると、いちごが入ってきた。


「大丈夫よ、怒りはおさまったわ。ただすごく怪我をしているの。だから……」


 そこまで話すと二人は部屋を出て行った。
 なんとなく気になって聞き耳を立てると、「大量の椅子が必要」と聞こえてきた。


 大量の椅子……ジッパー様たちのこと?


「ハルカ」


 話が終わると、いちごに呼ばれた。


「全然物足りないって顔してるわね。本当はもっと、ジッパー様と戯れるところをみんなに見てもらいたかったんだけど、残念だわ」

「……一体、何を考えてるの? ここに男性を招くなんて……ジッパー様の機嫌を損なえば、どうなるかわからないんじゃなかったの?」



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