テキストサイズ

ジッパー様

第16章 刺激を求めて

 伊崎トオル──あの時見た、冷たい瞳を思い出す。つまりあの人は、それだけ大きな力を持っているということ。
 私は一体、彼にどんなことをされるんだろう……。


「ハルカ、あとこれを持っていきなさい」


 そう言って渡されたのは薬だった。


「ピルよ。一応、一ヶ月分あるわ」

「……」


 これを渡されるってことはやっぱり……。
 そういえばジッパー様とはずっと生で中出しだった。まさか妊娠するなんてことは……。


「今さら不安になったの? 大丈夫よ、ジッパー様の精子では、妊娠しないわ」


 それを聞いてホッとした。


「あとここは鍵をかけるから、途中で帰ってきちゃだめよ?」

「え……」

「ジッパー様たちを休ませるの。だから今夜は思う存分、ジッパー様たちとまぐわうといいわ」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ