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ジッパー様

第4章 快楽への入口

「……くっ……」


 私は必死に声を我慢する。
 ここで泣き叫んで大きな声を出してしまえば、ジッパー様に何をされるかわからない。正体不明のものを怒らせることほど、恐ろしいものはない。


「ふふっ……ジッパー様がハルカの身体に興味を持ち始めたわ。ハルカも気持ちいいのね、目がトロンとしてる」


 いつの間にか自分の姿をメガネ女に見られていて、私の顔がカッと熱くなった。


「……やめろ……見るなっ……」

「ふふ、綺麗よ、ハルカ。その快楽を我慢している姿がたまらなく愛しいわ……」


 そう言うとメガネ女は私の手を握ってきた。


「大丈夫よ、あたしがこうして手を握ってあげる。これなら怖くないでしょ? あなたのイク姿を見せて欲しいの」


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