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ジッパー様

第20章 過去の記憶

「……ふっ……っ……」


 私は歯を食い縛る。


「どうした、シホ。いつものように喘いでいいんだぞ?」

「……だめ……ですっ……。まだ外に、お母様たちが……」

「ん? ああ、そうだったな。まだここから二人の姿が見えるな」

「……っ……」


 早く……早く抜いてほしい……。
 じゃないと、こんなの見られたら……。


「お、二人がこっちに向かって手を振ってるぞ」

「……ッ!」


 私は慌てて姿勢を低くした。なのに、父は何を思ったか、薄手のカーテンを開けてしまう。


「これでよく見えるな」

「……やめてください、お父様っ……」


 その時、ズンッと奥まで突かれた。


「あうっ!」

「おおっ、すごく締まったぞ」

「いやっ……あんっ!」


 父は私の両腕を掴むと、激しく腰を打ち付けた。
 

「あんっ、あんっ」

「ふっ、どうやらシホは見られるのが好きみたいだな」

「……ち、違っ……」


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