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ジッパー様

第20章 過去の記憶

「恥ずかしがらなくてもよい。むしろ、私の望み通りになってくれて嬉しいよ。……そろそろ、いい頃合いかもしれないな」


 父はそう言って私を抱きしめると、首筋に舌を這わせた。


「明日、飯島邸でパーティーがある。シホは私と一緒に参加するように」

「……えっ……」

「どの男が九条家にふさわしいか、私が見定めてあげよう」

「……っ……」


 それは私の結婚相手を探しに行くということ……? でもどうして急に……。


「ふっ……可愛いお前を独り占めできなくなるのは惜しいが、九条家の繁栄のためだ。我慢しよう」


 結婚すれば、もう私の身は旦那様だけの物になる……?


「シホ……、ああっ、シホ……!」


 父は腰を振りながら、私の胸を激しく揉んだ。


「……やっ、あっ、あんっ……」


 快楽の波が押し寄せてくる。
 でももうこれが最後かもしれないと思ったら、何も考えずに快楽を受け入れることができた。



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