ジッパー様
第23章 絶望
あれからどれくらい経っただろうか。犬の吠える声も人の怒鳴る声も聞こえなくなった。
「……シホ様、行きましょう」
冷静にマヤは言った。私は頷き、マヤの後に続く。
地下室から出て屋敷内を歩いても、誰かが中に入った形跡はない。しかし玄関のドアを開けると、そこには信じられない光景が広がっていた。
「ギルバートっ……!!」
マヤが屋敷の門の前に立つギルバートさんに駆け寄る。ギルバートさんは屋敷への侵入を防ぐために両腕を力いっぱい広げて、身体から大量の薔薇のツルを生やして壁を作っていた。
「……っ!!」
その光景を見て、ギルバートさんも人間ではないと知る。
「ギルバート、どうしてっ……」
マヤが膝から崩れ落ちる。ギルバートさんの身体には、銃でいくつも撃たれた跡があった。
「……シホ様、行きましょう」
冷静にマヤは言った。私は頷き、マヤの後に続く。
地下室から出て屋敷内を歩いても、誰かが中に入った形跡はない。しかし玄関のドアを開けると、そこには信じられない光景が広がっていた。
「ギルバートっ……!!」
マヤが屋敷の門の前に立つギルバートさんに駆け寄る。ギルバートさんは屋敷への侵入を防ぐために両腕を力いっぱい広げて、身体から大量の薔薇のツルを生やして壁を作っていた。
「……っ!!」
その光景を見て、ギルバートさんも人間ではないと知る。
「ギルバート、どうしてっ……」
マヤが膝から崩れ落ちる。ギルバートさんの身体には、銃でいくつも撃たれた跡があった。