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「マヤっ！　このままでは追いつかれてしまうわ！　やっぱり私っ……」

「シホ様、私を信じて！　必ずあなたをジッパー様のもとへお連れします！」


　そう言うと、マヤは走ったまま、大きな狼の姿へと変身した。


「！！」

「シホ様、私の背中に乗って！！」

「……マヤっ……」


　驚いている暇はない。私は狼の姿となった、マヤの背中へと飛び乗った。


「しっかり掴まっててください！」


　マヤが狼になった途端、追いかけてくる犬たちが吠え始めた。


「狼に変身したぞ！　あの女も化け物だ！　撃てぇぇぇっ！！」


　背後から銃声音が聞こえてくる。でもマヤはうまく弾を避けていく。


「あいつら、シホ様がいるのに……！！」


　私は必死でマヤの背中にしがみついた。