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ジッパー様

第24章 囚われ

「……ああ、やっと目を覚ましたのかい、シホ」

「!!」


 足元から聞こえてきた声に、ゾッと全身が総毛立つ。


「随分うなされていたようだが……可哀想に。あの化け物の屋敷で相当酷い目に合わされたようだな」


 ギシッとベッドが深く沈んだ。
 私は身体を起こそうとするも、手足を拘束されていたことに気づく。そして夢と同じように、服を脱がされ全裸だった。


「……っ……」


 私は震えて、声が出ない。


「シホ、もう怖がらなくていいのだぞ。お前の心の傷は、私が癒やしてあげよう」


 父は私に覆い被さってきた。そして顔を背ける私の首筋に舌を這わせる。


「……っ……」

「ああ、いい反応だ。寝ているお前を抱くのもいいが、やはり反応がないと物足りない」

「!!」




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