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ジッパー様

第24章 囚われ

「……お父様っ……」

「なぜまだ、その名を呼ぶのだ!」


 父は荒々しく私の手首を掴むと、私の身体をベッドに投げ飛ばした。そして馬乗りになると、力任せにブラウスのボタンを引きちぎった。


「……いやっ! お父様っ……!」


 父は興奮した状態で、私の身体を凌辱する。


「シホ、あの男のことは忘れなさい」

「……っ」


 ギシギシとベッドが軋む。
 私はただ天井を見つめ、ひたすら行為が終わるのを待った。


「あの男はペテン師だ。身分を偽って、私たち家族に近づき騙した。サヤは泣いていたよ、可哀想に……」

「……」

「しかも私の大事な娘を……シホを奪うとは、悪魔め! あの男だけは絶対許さん!」


 父は私の腰を掴むと、激しく腰を振り始めた。



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