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ジッパー様

第24章 囚われ

「シホ……あの男に何をされた? 身体を許したのか?」

「……っ……」


 私は思わず反応してしまう。父はその反応を見逃さなかった。


「そうか……お前の子宮にはあの男の子種があるんだな……。ならばもっと私の子種を注がなければいけないな!」

「……っ!」

「あの男との子供など、私が捻り潰してやる!」


 一瞬、父の顔が悪魔に見えた。
 ううん、もはや父は人間の皮を被った悪魔だ。


 悪魔は私を逃さない。
 どこまでも、夢の中までも追いかけてきては、私を犯し続ける。


「旦那様、警察の方がお見えです」


 何度目かの射精をされた頃、部屋の中に一人のメイドが入ってきた。メイドは私と父の姿を見ても表情を変えなかった。




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