ジッパー様
第25章 連鎖
「じゃあハルカさんは、私が人間ではないこともご存知なんですね?」
私は頷いた。
「ふふっ、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。あれから私もジッパー様を見習って、人間らしく生きてきたのです。少しくらい情はありますよ」
「ちょっとあんたたち! あたしを無視しないでよ! それとリコ、早くあたしを助けなさい!」
「あらあら、サヤ様。老婆化したのに、態度だけは変わらないですね?」
「どういうことなのよ、リコ! ジッパー様と交われば、若い姿のまま永遠に生きられるんじゃなかったの!?」
「!」
「こんなっ……こんな老婆になるなんて聞いてないわっ! せっかく愛しのジッパー様を手に入れたっていうのにっ……」
そう嘆くと、いちごは攻撃が弱まった白い手をほどいて、ヨロヨロとこっちに向かってきた。
私は頷いた。
「ふふっ、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ。あれから私もジッパー様を見習って、人間らしく生きてきたのです。少しくらい情はありますよ」
「ちょっとあんたたち! あたしを無視しないでよ! それとリコ、早くあたしを助けなさい!」
「あらあら、サヤ様。老婆化したのに、態度だけは変わらないですね?」
「どういうことなのよ、リコ! ジッパー様と交われば、若い姿のまま永遠に生きられるんじゃなかったの!?」
「!」
「こんなっ……こんな老婆になるなんて聞いてないわっ! せっかく愛しのジッパー様を手に入れたっていうのにっ……」
そう嘆くと、いちごは攻撃が弱まった白い手をほどいて、ヨロヨロとこっちに向かってきた。