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ジッパー様

第25章 連鎖

「トオル様っ……助けて、トオル様!」


 いちごは伊崎社長の足元にすがりつく。


「今すぐあたしとセックスしてほしいの! あたしの子宮にいっぱい精子を注いで欲しいの! そうすればあたしはまた若い姿のまま生きられるっ……トオル様に愛してもらえるっ!」


 いちごは必死に伊崎社長に懇願する。でも伊崎社長はいちごを見下ろしたまま、表情を変えなかった。


「別に構わないが、私はあなたを一生愛することはない」

「えっ……!?」

「私があなたを選んだのは、ビジネスで利用できると考えたからだ。私は最初から愛など求めていない」

「!!」


 氷のように冷たい伊崎社長の言葉に、いちごはショックを受ける。


「いちご……」


 さすがにその姿を見たら、少し可哀想になってしまった。



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