テキストサイズ

ジッパー様

第25章 連鎖

「めでたし、めでたし?」


 リコさんが軽く言う。


「さあ、邪魔な肉の塊も片付いたし、私はそろそろ退場しますね?」


 そう言うとリコさんは部屋を出て行った。


「ハルカちゃん、その格好じゃ帰れへんよな? もう夜遅いし、うち泊まろ?」

「えっ……」

「安心して。手出さへんから」


 私は頷いた。そういえば服もスマホも、元同僚の家にある。どちらにしろ、片桐部長には連絡できない。


「……お願いします……」


 私は伊崎社長の車で、セイヤさんのマンションまで送ってもらった。


「今から風呂沸かすから、待っててな」


 私はセイヤさんから借りたスウェットを着てソファーに座る。なんだか一気にいろんなことがありすぎて疲れて眠ってしまった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ