箱……戎
第2章 ハッピーニューライフ
「ハァハァ…プレゼント…に…?」
「そう、始めてお母さんが好きになれたわ…こんな形で…私たちの愛を祝ってくれるんだもん」
体が動かすのも辛そうな父は1つのプレゼントボックスに手をかけ――――…ゆっくりと開けた…
「ヒッ――――…うわわわわわわわわわ!!」
と、その瞬間にプレゼントボックスを投げ出した!
「あれ?お父さん――――…気に入らない?せっかくお母さんが…プレゼントしてくれたのに…」
「人の――――人の…指だった!指だったぞ!!」
父は頭を抱えながらさっき見たモノに恐怖していた
「人の指って――――…お母さんの指だよ?」
「は?――――なっ…何を言っているんだ…」
私は他の箱も開けてお父さんに見せた――――…
「ほら、10本分の指だよ!もう、お父さんには触れませんって…その明かしに…指を10本…くれたんだぁ~!」
「は?これ――――…母さんの指なのか?母さんは…?母さんは大丈夫なのか!?」
優しいお父さん…お母さんのこと心配して――――…
あんな…メスブタでも…奥さんだったもんね――――…
「大丈夫もなにも――――…このプレゼント――――…ぜ~んぶ、お母さんだよ?」