Hello
第42章 from jealousy * バンビズ
「んっ………う…あああっ」
イッたばかりなはずなのに、もう硬さを取り戻してる翔さんの分身が一気に俺の体を貫いた。
激痛に体が強ばり、ソファに爪をたてて、必死で体を支える。
足は力を失い、翔さんの腕で抱えられる腰だけが浮く。
俺の背中に、トサリと、翔さんの体が覆い被さった。
「潤」
耳もとで低くささやかれる。
「潤」
「っ…………はっ……しょっ……」
流れる汗やら涙やらで目の前は霞み、下半身を抉るような痛みを散らすために、息をするのが精一杯のなか、なんとか返事をした。
たらたらと太股をなにかが伝ってるのは、出血でもしたのか。
俺が返事をしたのを確認して、翔さんがゆっくり動き出した。
「やっ……待って……翔さっ……ぁ」
裂くような痛みに顔を歪めて、ソファに突っ伏す。
怒ってる翔さんには何を言っても無駄なのはわかってる。
でも、何に怒ってるのかわからないまま、体を抉じ開けられるのは、辛くて。
なんとか中断を、と、声をあげるが、翔さんの動きは止まらない。
痛い……痛いっ!
「っ……翔さん……っ」
「は?痛ぇ演技なんていらねぇわ」
俺のが切れたと思われる血液と、翔さんの先走ったものが混じりあってそれが潤滑油になってきているのか、結合部からは、グチュグチュと卑猥な音がしだした。
ふんと鼻をならし、翔さんが角度をかえて俺の中に自分を突き立てる。
瞬間、ビリビリと電流が流れたような痺れが体をめぐる。
「あああ……っ」
悲鳴のような声をあげた俺に、
「な?気持ちいいくせに」
冷たく言い放ち、翔さんは何度もそこを抉るように腰を動かした。
痛みだけを感じていたはずの体は、今の一撃を境に、甘く震えだした。
俺の体からは完全に力がぬけ、翔さんに揺さぶられるままに尻をつきだしてる状態。
首からぶらさがるネックレスが、翔さんの律動にあわせてユラユラ揺れてるのがぼんやりと見える。
「んあっ……あっ……あっ」
小さく喘ぎながら涙を流す。
ソファにしがみつく俺の手を、後ろからそっと大きな手が包み。指を絡められた。
血の気のない冷たい手が、ふわりと温かくなった。
その仕草が、恋人みたいで。
……また混乱する。
なんなの?
……冷たいかと思ったら、優しくしたり。
わかんない。