無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そのまま、無言で激しくなってきた翔さんの律動にあわせて、体が跳ねる。
痛いのが麻痺してきて、痺れるような感覚に陥ってきた。

ギュッと握られた手にすがるように頬をこすりつけ、喘ぐことしかできない。

涙が頬を伝うが、ぬぐうことさえできなかった。

悲しいのに、気持ちよくて。
感情までおかしくなってきたみたいだ。


｢っ……あんっ……あっ｣

｢いやらしいな、おまえ。触らなくてもこんな？｣


翔さんの手が俺の塊をぎゅっとつかんだ。
天を向き、硬くなっていたそれの先からは、とめどなく先走ったものが流れ落ち。
翔さんの手のひらが、そのままヌルヌルと擦りあげ、あまりの刺激に、腰が砕けそうになる。


｢翔さん……っ……ああっ｣

｢イケば｣


優しいのかわからない口調でイクことを許可される。

同時に、翔さんの手が、そのまま激しく俺を追い上げてゆく。

揺さぶられながら、前に刺激を与えられた俺は、その圧倒的な波に、一気にのまれた。


｢っ……イク…っっ……んんんっ｣


首をふりながら二度三度、体を震わせたら、無意識に後ろにも力が入ったようで。


｢…おい、締めるな……ああ……また出るわ｣


という、言葉とともに、体の奥がじわっと熱くなって、翔さんも爆ぜたのを感じた。


はあっ……はぁっ……と、呼吸を整えるも、泣いてるものだから、なかなかそれもうまくいかない。

すると、おもむろに翔さんが、ずるりと自分を抜いた。


｢……これで終わりじゃねぇから｣


低く言った翔さんは、それから、足腰のたたない俺を引きずるようにベッドに連れていって。


……俺を繰り返し繰り返し揺さぶった。

そうして、何度目かわからない絶頂をむかえた俺が、意識が朦朧とし始めたのが分かったとき。
翔さんは、ようやく体を離してくれた。


汗と涙でクチャクチャな顔を、ぐったりと枕に埋めた。

これだけ、ラフな抱かれ方をしたのは久しぶりだった。


俺……なんかしたっけ……？


ぼんやりとした頭で、考えようとしたが、そのまま目の前がさーっと暗くなり。


目を閉じた瞬間意識が沈んだ。