
Hello
第61章 CAT with *バンビズ
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どことなくツンツンしているような潤は、昨日のことには一切触れない。
他の人には普通にしている態度から察するに、俺だけに向けられているツンだから、きっとそうだ。
泥酔してたから大丈夫だとは思ったんだけど……もしかしたら、あの耳アイテムのこと覚えてんのかなぁ……
「ああ……やっべぇ」
頭を抱えてると、
「しょぉーちゃん。おっはよー」
そこへ、ワクワクが止まらないといったような声音の相葉くんが、俺の隣に滑り込んだ。
「ね。ね。どうだった?うまくいった?」
「……」
やっぱり。
「あの焼酎……」
「飲ませたんでしょ?松潤に!あれさーけっこうきついから!絶対可愛くなると思ってさー」
「…………」
はああ……と、俺はため息をつく。
俺の様子に、相葉くんは、あれ?ときょとんとする。
「酔わなかった?」
「いや……酔いすぎたな」
俺は、テーブルに広げていた新聞をガサガサと畳んだ。
