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Hello

第61章 CAT with *バンビズ


「えー、どーゆーこと?可愛すぎて抱き潰しちゃったとか?」

「あほか」


ワクワク全開の顔で追及してくる相葉くんは、これっぽっちも失敗したなんて思ってない。

俺たちも、あのネコの耳で、とても楽しんだにちがいない、と目を輝かせてる。

俺は、ため息をついて、ソファーで台本を読んでる潤をチラリと見て。

……昨日の出来事を相葉くんに話してやった。




「え?途中で寝ちゃったの?!?」

「バカっ!声がでかい!」


すっとんきょうな声をあげた相葉くんの口を慌ててふさぐ。

秘め事をペラペラしゃべってるなんて、潤にばれたらなんと言われるか……!

ゲームをしてるニノが、何事かというようにこちらを見た。
俺は焦って、潤の反応を確認しようと、ソファを振り返った。


……あれ、いない


思ったと同時に、反対側からの低い声に背筋が凍った。


「……何の話」


「!?」

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