Hello
第63章 可愛い人は④*山
でもって。
翔くんってこーゆーときに限って、なんのつもりだかエロくて長いキスすんだよね。
ライトなやつでいいのに。
いつまでもさ、俺の唇楽しみつづけてさ。
「ふっ……ん…ちゅ」
「智くん……舌もっと」
「ん……はぁっ」
「ふ……えろ」
「ふぁ………ぁ」
そんなことされたら、俺だって、こんな声でちゃうの当たり前なのに。
でもって、リップとれたんじゃねーの?ってくらい、さんざん舐め回されて、
「……ど?…感じた?」
キスを解いて、開口一番がそれってさぁ!
「……………」
もう俺はうつむくしかない。
恥ずかしさの極みだ。
唇は熱いし。体は熱いし。
中心は熱でどくどくいってるし。
「智くん…?気持ちよかったでしょ?」
「ばか………」
「ふふ。女の格好だからかなんかコーフンするね」
「………これ以上はやだかんね」
「わかってるよ(笑)」
釘をさしたら、翔くんは、満足したように微笑んだ。