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妄想

第13章 妄想6「お店編」

ある日えりかは配達の仕事を辞めた。

辞めたのを山本は知らず、次の日に知って、驚いて、寂しい顔をした。

藤田はえりかの手紙を渡した。

藤田「本当は口で言わせようと思ったんだけど、読みたくなかったら、このまま捨ててくださいって事で、置いとくな。」

藤田は山本の机の上に置いた。

山本はすぐに手紙を読んだ。

手紙
このままいたら、我慢ができなくなるので、離れます。今まで少しの幸せをくれて、
ありがとうございました。

それから、1週間が経ち。

えりかは松原にいて、友達と夜店にご飯を食べにきた。

そこには1週間前の職場の元社員と山本がいた。

斎藤「おー!久しぶりー!」

辻田「仕事辞めたんやて〜」

えりか「うん」

斎藤「なんで?」

えりかは無言だった。

辻田「所長には正直に言ったみたいだね」

えりかは友達の方を向いた。

明日香「顔真っ赤、知り合い?」

えりか「うん、配達の時の社員さん」

明日香「そーなんだ、よりもまさ遅いね」

えりか「うん」

えりかは顔を手で覆っている。

辻田「そー言えば、えりかちゃんめっちゃ痩せたね」

えりか「そーか?」

明日香「痩せた痩せた〜、最近食べてないから」

えりか「食べてるって」

その時明日香がメールみて

明日香「藤田さんがメールみてって」

えりか「え」

えりかは携帯を取り出してメールを見た。

えりか「あ」

明日香「返事くれって」

えりか「めんどくさいなー、まっいいか、ちょい行ってからは、1時間ぐらいで戻って来れると思う」

明日香「なんて?」

えりか「仕事仕事」

明日香「今日休みじゃないの?」

えりか「だから、めんどくさいの」

えりかは店を出た。

辻田「もう新しい仕事してるの?」

明日香「いや、朝日新聞で働いてるよ」

斎藤「え?やめたんじゃ?」

明日香「たしかに辞めたね、三日前に藤田さんって言う人が来て、6時半からチラシの手伝いして欲しいってなって、最初は断ってたんだけど、迷惑かけたからって、三日前から行き始めたよ」

斎藤「なんで、夜なん?けんちゃんがいない時に」

明日香「仕事辞めた理由は好きな人から離れるためで、好きな人が6時ぐらいに帰るから、その後なら仕事手伝ってもいいと」

斎藤「どー言うこと、えりかちゃんが辞めた理由って、逃げたって事?」






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