僕のまーくん。
第11章 それぞれの誤解
Nside
みんなで、歩いてボーリング場に向かう間、僕の隣には左側にはまーくん。
右側には……櫻井先輩がいる。
なんだか、さっきから僕を監視してるような感じ?
う~ん?
見られてる感じがする。
それにしても、やっぱ、櫻井先輩……ちょっと苦手だ。
さっきも、電車の中で何故か僕の隣にピッタリくっついて座ってくるし。
左にまーくんいたから、良かったけど……
なんかさ、「幼なじみ歴」みたいの聞かれて答えたら、知らないこともあるんじゃないの?とか、
四六時中一緒にいるわけじゃないとか、
挙げ句に、オレらの方が相葉くんとはずっと一緒にいるとか…………
何なんだよ!
ケンカ売ってんの?とさえ、思えるような櫻井先輩に僕はさっき、イライラしてたんだ。
それに、ずっと笑ってるし。
からかわれてる?
「ニノ」
なんて、呼んでくれるようになったけど全然距離が縮まった感じはしない。
だけど、顔がイケメンなせいかキレイな目をしてるせいなのか、近くで見るとなんか……ニヤニヤ……ではない気もする?
どっちかって言うと、好奇心的な?
大きなどんぐりみたいな目は、イタズラしたい子どもみたいな感じ?
ん~?どっちにしろ、この先輩はやっぱよく分かんないや。
苦手……なのは。
まだ変わらない。
まーくんの友達だから、いい人なんだろうけど……多分。
まーくんといえば、電車の中でのまーくん。
トイレにでも行きたかったのかな?
貧乏揺すりなんて、普段してるのあんまり、見たことないよね?
なんか、イライラしてたみたいな?
分かんないや。
二人きりだと聞けるけど、みんないる所じゃ聞けないしね……
今も。
チラッとまーくんを見ると、なんだか……いつもと違うような……気がするけど。
やっぱ、理由は……分かんないや。
色々考えてたら、ボーリング場についた。
久しぶりだな。
いつぶりだっけ?
中学のとき、まーくんと行ったよなぁ~確か。
「よっしゃ!気合い入れるぞぉっ!」
櫻井先輩…………やる気なんだ。
僕は、ボーリングはあんまり得意じゃないかなぁ~
重いの投げるの苦手……
でもっ!でも、僕のまーくんは、超得意だもんねっ!