僕のまーくん。
第11章 それぞれの誤解
「ニノ、一緒組もう?」
潤くんが、誘ってきてくれた。
「うん!いいよぉ」
「どうする?んじゃペア組んでやる?」
まーくんが聞いてきた。
「かずくんと、松本くん組むなら1年対2年みたいな?」
「いいよぉ!それでっ」
僕と潤くんも賛成して。
まーくん達は、なんだか話し合いの末、
櫻井先輩、まーくんと大ちゃん先輩のコンビが交代で、投げる事にしたみたいだ。
「ヨッシャッ~ア!やるぞぉ!」
気合い充分な潤くんが、まず投げる。
ガッコ~ん!
ストライク!すごい!すごい!潤くん!
「いぇ~い!」
ガッツポーズしながら戻ってきた潤くんとハイタッチ!
「上手いねぇ~潤くん🎵」
様になってる潤くん。本当にカッコいいね。
男の僕から見ても、やっぱカッコいい!
クラスの女子がこの場にいたら、キャーキャー煩かったかもなぁ
2頭目もストライクッ!
またまた、ハイタッチで潤くんを迎える。
「マジで、すげぇ!」
まーくん達も、今の潤くんのストライクで、勝負心に火がついたかな?
ワイワイ盛り上がってる、向こう側に座ってる3人。
櫻井先輩、投げるんだ。
ガッコ~ン!!
「おぉ!」
「よっしゃあっ!」
ストライクだ。
振り返って、まーくん達とハイタッチを交わしてる。
2頭目は、惜しくも外す。
僕も、頑張って投げる。
ガコン~
「あ~ん、もうっ」
空しくガター。
本当に苦手だわ。
「ごめん、潤くん……」
ちょっと落ち込んで席に戻る。
潤くんは、そんな僕にニッコリ笑って
「ニノ、オレが取り返すっ!」
潤くんの負けず嫌いに火がついた!
まーくんの番。
やっぱ、カッコいいなぁ~長い手足がスラッとして❤構えるフォームから違うもんなぁ~
投げるまーくんに、つい熱い視線を送ってしまう。
「まーくん、頑張って❤」
思わず声に出ちゃった。
潤くんに、
「ニノ、どっち応援してんだよぉ」
って嘆かれる始末……しまった。ごめん!潤くん。つい…………
振り返った、まーくんは、親指を立てるポーズをして僕に合図してくれた。
やっぱ、カッコいい❤
ガッコ~ン!!
気持ちがいいほどの、音を立ててばっちりストライクを決めた。