僕のまーくん。
第11章 それぞれの誤解
潤くんの衝撃発言のおかげで助かった僕。
櫻井先輩が、
「……マジかよぉ~」
って、引いてたみたいだったけど。
この場を収めてくれた、潤くんに本当に感謝だ。
「ニノッ!行くぞ❤」
「うん!潤くん❤」
ウルウルの瞳で見つめるふりして、潤くんの手をとってその場を去ろうとする演技をして2人……
「んじゃ!お先、
外、行ってま~す」
って3人から離れた。
ヒラヒラと3人に手を振る潤くんが、カッコ良かった。
3人は、まだ唖然とした様子だったけど……
いや、2人かな。正確には……だって、大ちゃん先輩は、本当にずっとニコニコ笑ってるだけだったし。
ある意味一番、色んな意味で深い人だなって感じた。
ちょっと先に行った所で潤くんが、握ってた手を離してくれた。
「ニノっ!オレ、上手かった?」
ニコニコして僕を見る潤くん。
「最ッ高!」
ハイタッチしてアハハッて笑いあった。
「……ねぇ、潤くん……もしかして知ってた?僕とまーくんの事……」
僕は、潤くんに聞いた。
「ん?そんなん、ニノと相葉先輩見てれば、すぐ分かったわ!」
潤くんは、クスクス笑いながら言った。
「マジで?!」
「うん、雰囲気が変わった」
「潤くんには、隠しきれなかったって事か~」
「別に隠す必要ないじゃん!」
………………………………。
まあ、潤くんはそういうけどさ。
やっぱ、色々……ね。
「…難しいんだよ…」
「相葉先輩の事、スゲー好きって、ニノ超顔に出てるし(笑)」
「うそっ……!?」
「分かりやすすぎだろっ」
…………………………気をつけなきゃ。
「ねぇ、潤くん聞いていい?」
「ん?」
「変な事聞くけどさ……櫻井先輩って……」
「うん?」
「……まーくんの事、好きなんじゃないかな……って」
「はっ?」
「櫻井先輩が?」
「……うん……」
口に出して言ってみて、胸がざわついた。
「なんで?」
「う~ん、上手く言えないけど……今日初めてずっと一緒にいてさ……思った。」
「………………」
「潤くんは、思わない?何にも……」
「言っていいの?」
「えっ?何?怖いんだけど……」