無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

オレは待ち合わせにルンルンで出かけた。


このテンションはいつぶりだろう？


女の子に、不自由した事はお陰様でこのかた一度もないってくらい、正直モテ人生を歩んできてる。


だけど、今まで好きになった子達とは


二宮くんは全く違う感覚だ。


そりゃそうだろう……


相手は同性なんだし。


自分が、まさか同性に心を持ってかれるなんて


夢にも思わなかったくらいだ。


そんな考え、一気に吹き飛ぶくらい、
　　

今は目の前にいる二宮くんは、今日も超絶可愛い❤


自然に、ニヤけてしまうオレの顔。


二宮くんから、目が離せない。


今日、１日ずっとこの、可愛い天使を見てられるんだから、幸せだっぜぃ！イェイ！


智くんと、話してる所にすかさずオレも、割り込む。



だって、



あの二宮くんが！



智くんに



「じゃあ、大ちゃん先輩？」



って、メッチャ可愛い上目遣いで、小首をちょこんって曲げて……


なんだよ！なんだよ！その可愛さはぁぁっ！


智くん、ズルすぎだろっ。それは。


しかも、笑顔～っ！


エンジェルスマ～～イル！！


それは智くんに向けられたもので。


智くんもそんなエンジェルスマイル前にして、何普通に、



「んじゃ、おいらもニノでいい？」



なんて、聞いてるんだよぉっ！



ニノってなんだよ！可愛いすぎるぞ！その呼び名！



「よろしくお願いします🎵」


　
って、激萌え天使ちゃんが言ってる。



ちくしょー！！

ハイハイハイハイ！オレも呼びたい～っ！



気が付いたら、前のめりで思いっきり声に出してた。


「はい……全然……いいですよ？」



って



天使ちゃんが、オレにもそう言ってくれて。


あの笑顔はなかったけど。


思わず、ウシッってガッツポーズまで出たオレ。



「ニノ」


　……か。



１つ、近付いた気がした。


まー、智くんが言った名前だけどね。


……にしても、さっきから本当に相葉くんは、


ニノの保護者のように、ずっと横にくっついてるよなぁ……


まあ、幼なじみだから、二宮くんも相葉くんには甘えてんだろうけど。


こいつらの、なんか雰囲気が……


なんかやっぱ、気になるんだよなぁ……


よく、分からないけどさ。