僕のまーくん。
第12章 翔ちゃんの気持ち
ハイタッチをかわす、相葉くんとニノの様子を見ながら、俺は……何だか無性にイラついた。
じっと、向こう側のニノを見つめてしまう。
気付いたニノは、パッと視線を外した。
だから、そういう所がまだまだ距離を感じるよなぁ~
お~い、こっち向いてくれよ~
相葉くんには、これでもかっつうくらい、
可愛い天使ぶり発揮してるじゃないかぁ!
……何て考えてる間に、
ゲームも終わっちまったし!
俺ら、3人が勝った。
ニノが向こう側で、松本くんに謝ってる姿が見えた。
ふいに、面白い事思い付いた!
相葉くんと智くんに、話を持ち掛ける。
二人もしょうがないみたいな感じで、了承した。
よっしゃ、罰ゲーム決定!!
向こう側の、1年生コンビちゃん達が、
えぇ~!と不服そうだ。
勝負の醍醐味は、まさにこれでしょう🎵
更に、思い付いた事を口にした。
「あっ!じゃあさ、まだ知り合って間もないしお互い、全然わかんないじゃん!」
「今付き合ってる人いるか?もしくは……好きな子いるか?!暴露罰ゲーム!!これねっ!」
……俺、こんな状況で、ニノへこんな事するなんて、卑怯じゃね?
なんて、心の中で一瞬迷った。
だけど、俺はそうでもしないと聞けない天使ちゃんの気持ちを……
どうしても、聞きたかった。
まさか、俺が逆にこのやり取りの数分後に、返り討ちに合う事になるなんて……
思ってもみなかったけど……
松本くんが俺の若干、罰ゲームと称した、無茶ぶりをまさかの気転を利かせ、
「ひとりだけ」という案を提案してきやがった。
一人なら、決まってる。
「じゃあ、ニノ❤聞かせて」
そこはねっ!俺的にはもちろんそうでしょっ!
3人の勝利だけど、俺が何故か仕切ってしまう。
だって、目的があるから。
思い付いた、この罰ゲームという名の
ニノの本心の聞き出し。
ズルいと思うけど……ね。
でも、ここにきて、やっぱ、保護者が横からうるさかった。黙っちゃいないという訳か。くそっ!
「しょおちゃんッ!もうかずくん、イジメないであげてよぉっ!」
なんて、いじめてるわけじゃねーわ。
智くんまでも参戦。
「イケメンの松潤の聞きたいッ❤」
チッ!