
僕のまーくん。
第15章 揺れる想い
N side
やっと、ふたりが話終わって戻ってきた。
……なんの、話してたんだろう。
気になる。
まーくんと、一緒にいたくて……
声かけようとしたら、櫻井先輩に
先に呼ばれちゃって……
まーくん、置き去りじゃん。
やっぱ、親友にヒビが入っちゃった?
……って思ってたら
この人、ちゃんとまーくんの分のアイスも
買ってくれた。
良かった!
まーくんも、後から来て3人で
テントの中でアイスを食べた。
海で疲れたし、暑いから、
アイスが身体に染み渡るような
感覚になった
「美味しかったぁ!」
「櫻井先輩、ごちそうさまでした」
ちゃんとお礼を言ったら
「うん、いい子❤」
って、頭をヨシヨシされた……
……なんだ、これ?
急に、距離感縮まったような……
まーくんを、チラッと見ると
固まったまんま櫻井先輩の手を睨んでた。
まーくん!顔ッ!
明らかに、まーくんは今の先輩の
行動に反応してた。
櫻井先輩は、何でもないように
「あのふたり遅っいな~」
って、海をのほうを眺めてた。
あっ、そういえば潤くんと大ちゃん先輩
まだ泳いでんの?
