
僕のまーくん。
第15章 揺れる想い
「翔ちゃん、もう1回泳いできたら?」
まーくんが先輩に言ってる。
「は?……う~ん、もう、いいや。」
「行かない?」
まーくんが聞き直す。
先輩が、僕の方を見て
「ニノと一緒にいるほうがいいし❤」
……なんて言ってるし。
まーくんはそれを聞いて、
「なら僕も、かずくんといるよ」
って。
………………………………。
なんか、ふたりの間に挟まれ
ちゃってるみたいで
変な感じ?
僕……どうしたらいいんだろう?
先輩には、僕がまーくんの事好きって
バレちゃってるから……
今、まーくんと話したいけど
どうしても、先輩の存在が気になって
話しかけれない。
僕が黙ってたら、まーくんが
「かずくん……疲れたんじゃない?」
って、ちょっと心配そうに
聞いてくれた。
「えっ!?あっ、ううん大丈夫」
って、とりあえず言ってみる。
なんだか、ぎこちない会話に
なってしまって……
……3人でいる空気が
ちょっと耐えられなくなって。
早く潤くん達、戻ってこないかなぁ
なんて勝手なこと考えてしまう。
まーくんといるんだけど……
