
僕のまーくん。
第21章 衝動
「あいつの名前を呼ぶな」
グッと先輩の僕を抑え込んでる手に一層
力が入った。
「まーくんッ!ヒック……
まーくんじゃなきゃやだっ!」
「にの……ッ」
先輩の口が僕の空いた首筋に
当たってる……ゾクッ
「やぁ……だっ…止め…」
先輩の背中を
ジタバタもがきながら
叩いてた僕の抵抗し続けた力も
だんだんなくなって……
次の瞬間、
先輩の口が僕の口を塞いだ。
!?
「んンッ!うッン……!」
両手を持ち上げられて、きつく
縫いとめられてるから動けない!
それでも、先輩から
逃げようともがいて……
足だけジタバタする
一瞬離れた唇に
「はぁっ……」
苦しくて息を吸い込むと、
また
貪るように先輩に唇を奪われた
「やっ……んっ……」
涙が滲む。
まーくん助けて!まーくんッ!
心の中で叫んだ
ピロンッ🎵
その時、バッグの中のスマホの
LINE音が軽快よく鳴った
一瞬、先輩の腕が緩んで
唇も離れた
その瞬間に先輩を、突き飛ばした
僕は、震える手でバッグの中を
急いで、ごそごそあさった
スマホをみつけたけど、手が震えて
上手く操作出来ない……
光ってる、画面が見えた。
まーくんだ!!!
【かずくん?
僕も翔ちゃんちの前にいるよ】
!?
ウソッ?!此処にいるの?
助けて!まーくん!
僕、本当にヤバい……よ。
画面をタップしようと
した時に櫻井先輩にまた手
を取られてしまった
