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僕のまーくん。

第5章 同じ想い


‥……‥……。


そのまま、泣きながら寝ちゃってたんだ‥……。


見なくてもわかる。

絶対、腫れて一重になっちゃってる目をゴシゴシこすって、重い身体を起こした。


‥……まーくん‥……


昨日の出来事をまた思い出した。


‥……‥……学校、行きたくないな‥……‥……


今朝は、多分まーくんは待ってても来ない。


そう思うと、また悲しくなってきた。


休もうかな‥……


なんて思っていたら、下から母さんのでかい声が響いてきた。


「かず~~、起きなさいよぉ!」


‥……‥……‥……‥……‥……。


僕は返事をしなかった。


それから、母さんに何度か呼ばれたあと、返事を一度も返さない僕に業を煮やし、パタパタと僕の部屋まで母さんはやってきた。


「かず、入るわよ?もうっ、起きてるの?さっきから、何度も呼んでるのよ~」


ガチャ


母さんが、入ってきたけど僕はまだ布団の中。


「具合でも悪いの?」


ちょっと心配そうな母さんの声に僕はすかさず、


「なんか頭痛いから、休む」


と力なく言ってみた。

「風邪かしらね?あらやだ。あなた、すごいブスになっちゃってるじゃない!大丈夫?」


‥……‥……‥……‥……‥……‥……‥……。


ブスって‥……‥……。むぅ。


「まーくんがもうすぐ来る頃よ?」


「‥……‥……‥……今日は来ないよ。っていうか、明日からも‥……迎えには来ない」


「何よ~まーくんとケンカでもしちゃったの?珍しい!どうせ、すぐ仲直りするわよ。それより、休むの?学校に連絡しとくわね。まーくんには、来たら伝えとくわよ。今日は寝てなさい。」


勝手にペラペラ喋って母さんは、出て行った。


まーくんは、来ないよ。


昨日、僕を無視したんだから。 


そう思うと本当に頭が痛くなってきたような気がしてきた。

僕はまた、布団をかぶってもう一度寝た。




‥……‥……‥……‥……‥……‥……‥……‥……‥……‥……‥‥……

‥……か‥……ず。‥……かず~かず~


ハッと呼んでる声に気付いて、パッと飛び起きた。


今、何時?

うそ!もう夕方?それにしても、すごい寝た。

昨日の夜から、何にも食べずに寝てた僕は普段、少食だけどさすがにお腹がすいてきて、下に降りて行った。


‼‼

「まーくん…」



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