
僕のまーくん。
第28章 夏休み最後の思い出作り
こっから、まーくんとこれからの
時間どうやって過ごすかが、
今、僕の課題。
まーくんの言う最高のシチュエーション
ってやつを。
一生の思い出に残るようなものにする
為に……
…………どうするの?
どうやって、そんな状況作れる?
…………。
リビングのテーブルの前で、黙ったまんま
突っ立って考え事をしていた僕を。
まーくんは変に思ったんだろう。
A「かずくん?どうしたの?
どっか体調悪い?」
後ろから、心配そうな声が聞こえてきた。
N「えっ?ううん。大丈夫」
慌てて返事をして。
N「まーくん、僕の部屋で
お菓子食べよ?」
とりあえず、リビングはやだ。
自分の部屋が落ち着くし。
まーくんを自分の部屋に誘った。
A「本当に大丈夫?」
優しいまーくんは、まだ気にして
くれてる。
N「うん、大丈夫だよ。行こっ?」
にっこり笑って、まーくんの手を
グイッと引っ張った。
階段を上がって、2階の自分の部屋に
行く。
なんだか、まーくんの手を引っ張り
ながらドキドキしてきた。
これからの事を考えて自分の部屋に
まーくんを連れて行く、この状況に
なんだか、急に心臓が……
しかも、まーくんには何にも
打ち明けてない。
僕だけの決心だから。
……出来るかな。
ヤバい。
本当に、まーくんと一緒にいるのが
急に緊張に変わってきたよ……
そんな、様子にまーくんが気付かない
はずがない。
部屋に着いたと同時にまーくんが
僕の顔を覗き込んで
A「かずくん、どうかした?
やっぱり顔赤いよ。
……熱ある?」
おでこにまーくんの手が触れた。
